ファン必見!?ルワンダのドリカム

アフリカ・ルワンダでの病気

私、ルワンダに来てから悩まされている病気があるんです。

水泡がね、足と腕にすごいできるんです。

腕とかね、もうガチャピンの腕のイボみたいなんですわ。

そこで初めて知りましたよね。ガチャピンって水泡の病気なんだって。

詳細はまた次回以降にするとして、さすがにガチャピンはまずいよねってことで、病院に行ったんです。

病院の医者は、

「んー、これは虫刺されだね。全然大したことはない。薬出すから1週間しても治らなかったらもう一回来なさい」

なんて言うのね。

別に信用してはいなかったけど、いかんせんガチャピンですからね、とりあえずワラにもすがる思いです。

一週間医者に言われたことを忠実に守りました。

薬も欠かさず塗りましたよ。

するとどうでしょう。

症状は悪化し、歩行困難なレベルに。

もうね、タイヤのミシュランマンっているじゃないですか?

あんな感じ。

あ、ミシュランマンって水泡のなれの果てなんだって、初めて気が付きましたよね。

なので再度病院に行ったんです。

そこでね、出会ってしまったんです。

 

アフリカ・ルワンダのアーティスト現る

再度病院に行ったところ、今度は別の医者が出てきて言ってきたんです。

「こりゃひどい。なぜこんなになるまで放っておいた?」

なぜって、全然大したことないって言われたから!

放っておいたどころか、

それはもう一生懸命に薬塗ったから!

その結果のミシュランマンですからね、こっちは文句言われる筋合いないんですよ。

とりあえず、水泡をその場で潰すことに。

潰すといってもミシュランマンですからね、切除と言った方がよいかもしれません。

ハサミやら針やら持ってきて水泡部位を切り取りました。

 

ただね、その切除中ずっと気になることがあったんです。

その医者ね、ずっと鼻歌歌っているのね。

いや、鼻歌と呼ぶには生ぬるい、もはや歌っているんです。

もはや手術中といっても過言ではないこの状況で、そんなご機嫌になることある?

白い巨塔でもね、唐沢寿明歌ってなかったはずですよ。

しかも、完全に自分の世界入っているんです。

よくプロモーションビデオと自分を重ね合わせて歌っているイタイ奴とかいるじゃないですか。

顔を横にスライドさせるダンスし始める人いるじゃないですか。

そのくらい首を動かして歌って診察してくるんです。

もう思わずね、

「ドリカムかっ」て。

もしくは

「ストツーのダルシムかっ」て。

そのくらい、顔を横にスライドさせる動きしてくるんですよ。

しかもね、顔をスライドさせるとね、わずかに手がぶれるのね。

もうこっちはハラハラなわけですよ。

ただ、たまに止まる瞬間もあるんです。

歌っているところどころで顎を突き上げて「ピタっ」て硬直するタイミングがあるんですよ。

最初は何だろうと思いましたね。

あれ、発作かなって。

もしくは何か俺に重大な病気があったのかな?って、不安になりましたよね。

でも彼その瞬間が一番気持ちよさそうなんです。

それでピンときましたね、

あ、今これサビだって、

たぶん今一番盛り上がっているところなんだなって。 

 

でもですね、鼻歌が止まらない彼にだんだん怒りすらこみ上げてくるんですよ。

構図的には、彼はプロモーションビデオの主人公で、私はその一出演者でしたね。

こちとらミシュラン病で苦しんでいるのに、なんでその私が、彼のPVで患者役で出演しなければならないのか。

そりゃね、生まれてこの方、脇役でしたよ。

でもアフリカという新たなフィールドに挑戦して、ようやく私の物語が始まる予定だったんです。

その結果、ミシュラン病でドリカムのPVに出ているわけですからね。

もう自分が情けないわけです。

 

こんなとき自分がテイラースウィフトだったらなぁなんて思いますよね。

逆にね、包帯バーン取ってやって、病院中の医者を引き連れて、病院の廊下で歌い踊り狂ってたと思うんです。

でも異国の地でそれやったら国際問題ですから。

一応ね、これでもアフリカ会計士としてルワンダと日本の架け橋になるという期待を背負っているんですが、

橋架けるどころかぶち壊しだから。

金槌で橋粉々だから。

まぁね、私は知る人ぞ知るチキンなので、そもそも絶対そんなことできないですけどね。

人生日々是保守的がモットーですので。

結局彼のPVが終わるまで我慢しました。

 

ちなみに、切除後ドリカムから

「経過を見たいから次の木曜日に来てくれ」

ってことになったんですね。

嫌な予感はしてたんですよ。

未来予想図もね、見えちゃっているんです。

またPV出演だろうなって。

結構ストレスだったというか、普通に怖かったので、気がすすまないんですよ。

そして近づいていくんですね、決戦の木曜日が。

そして案の定でしたね、また首を横に動かして歌いながらの診察。

いやね、ドリカムは大好きなんですけどね、

さすがに医師による診察中の歌とダンスはストレスなんです。

 

鼻歌の効果

今紹介したようなドリカムは、実はルワンダでは少なくないんです。

ルワンダではところどころでドリカムを見ることができます。

なんでこんなに鼻歌が好きなのか。 

確かにね、鼻歌って良いこといっぱいあるらしいんですわ。

f:id:yuga-kasai:20170709023952j:plain

高音を出しやすくなったり、

身体の筋肉や内臓がほどよく刺激されたり、

いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防改善につながったり、

リラックス効果があったり。

(参考:https://matome.naver.jp/odai/2139996614513273801

 

上記効果を知ってか知らずしてかは不明ですが、

診療中にボイトレとかリラックスされてもホント困りますよね

 

その他のドリカム出現場所

他に私がドリカムを見つけた場所は、国税庁などですね。

もうね、税金そっちのけでPV始まるのね。

当然だけど全然手続きとか進まないしね。

 

スーパーマーケットでも遭遇したことがあります。

特に先日すごいやつに会いまして、

スーパーの奥の方で、鼻歌とかいうレベルではなく本気で歌っているやつがいたんです。

ビブラートとかすごいし、本格的なやつなんです。

子供用の机を選んで購入するまで15分くらいはかかりましたが、

その間ずっと歌っていたわけですよ。

もう接客する気とかゼロね

でも机を買うにあたって質問とかあるじゃないですか。

でも歌の邪魔されたのが気にくわなかったんですかね、適当な返事しかしないんですよ。

で、また歌い始めるんです。

でもね、子供用の机を探しているわけですから、失敗したくないじゃないですか。

だからまた質問しに呼びに行くんですね。

するとね、また適当に返答して、歌い始めるんですよ。

頭の中でドリカムの「何度でも」が流れ始めましたよね。

何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼びましたよね。

ホント声かれるくらいまで呼びましたよね。

ドリカムも、机買っている時にこの歌詞ができたんだと確信しました。

 

このように、ルワンダでは日々働いている中で歌っている人をよく見かけます。

ドリカムほど顔を横にスライドする人はそこまで多くはないですが、

鼻歌を歌っている人は多いです。

医者、政府系、専門家、一般従業員に関わらず、鼻歌を歌っています。

 

ルワンダに来た際は、是非注意深く観察してみてください。

ここで暮らしている身からすると、もはや1mmも楽しくないんですけどね。

観光で来る分には、嬉しい!楽しい!大好き!ってなるかもしれません。

 

 

 

ブログランキングに参加しています

もしちょっとでも面白いなと思ったらポチッと押していただけますと嬉しいです

にほんブログ村 海外生活ブログへ