ルワンダの信号にまつわる3秒ルール
以前、ルワンダのドライバーは追越依存症、信号機のルールめちゃめちゃだという話をしました。
今日もルワンダの信号機にまつわる謎のルールをお伝えします。
今日のルールは本当に命に関わるルールです。
この国ではどうも、信号機3秒ルールというものが存在するようです。
ルール1
赤になった後3秒間は走り抜けても良い。
ルール2
青になる3秒前から発進しても良い。
結果
事故る
えぇ、そうなんです。
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、赤の3秒後と青の3秒前には重複する時間があるのです。
当たり前のことなんですが、現地のドライバーの方々にとっては、この難題は解けない人がたくさんいるんですね。
もうね、中国の科挙試験くらい難しいみたいなんです。
かつての中国知識人達の夢くらいのハードルなんです。
実際にあったルワンダの事故現場
半年くらい前になるでしょうか、私の目の前で、当該3秒ルールに則り、バイク同士が華々しく散っていました。
ドラゴンボールのベジータがキュイ様を倒した時のように見事に吹き飛んでいました。
まずの事故の瞬間を見ただけでもドン引きでしたが、その後ですよね。
彼らの行動に驚愕しました。
まず吹き飛ばされたドライバー達に、その場にいた警察がかけよったんですね。
すると彼ら、よっぽど警察が怖いんでしょうね。
これ以上ないくらいキリッと背筋を伸ばし、飛び上がるように立ち上がったんです。
というか、実際に飛び上がってたんです。
いや、本当に。
美しくすらありました。
そして、めっちゃ遠くを見て立っていました。
さすがに、上の写真の人↑ほどは跳ねてないですよ?単なるイメージです。
でもそれほどの跳ねっぷりだったんです。
そして、彼らの強靭な肉体に驚嘆する一方で何よりも可哀そうなのが、後ろに乗っていたお客さんね。
完全放置ね。
倒れて起き上がらないんです。
お客さんが後ろの方で倒れている一方で、美しい姿勢で警察の遥か後ろを見つめるドライバー2人。
こ、これは…
さすがにダメだろ!!!
いやいや、信号無視してたし、罰すべきだとは思いますよ!?
でもそれ以上に怪我人無視しちゃダメでしょ!?
なんで怪我人そっちのけで説教始まっちゃってるの!?
というか何、このシュールな絵!?
お客さんこれ仮に怪我ないとしてもね、精神的ダメージたぶんすごいから!
しばらく誰も信じられなくなるから!
って、もう突っ込みが止まらないわけです。
結局、私も仕事がありますので、残念ながらその現場を最後まで見届けることはできませんでした…。
これ本当にお客さんが無事なことを祈ります。
まとめ
いやいや、「まとめ」じゃないっつーの。
これまとめられないですよ。
とにかく、警察がいても当該3秒ルールは適用されます。
注意されることは基本ありません。
信号無視は警察公認の当たり前の世界なのです。
もはや信号を無視するな、なんてビッグチャレンジを期待するつもりもありません。
でもせめて、怪我人は無視しない優しい世界であって欲しいです。
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