知らないと死ぬアフリカ交通事情~信号機~

ルワンダの信号機

私がルワンダで感じるストレスの第二位は交通事情です。

先日も鬼嫁様が私に言ったんですね。

「あんたは、交通事故で死ぬのが先かね、ストレスで死ぬのが先かね」

ん?あれっ!?ひょっとして死んで欲しいのかな?

って、逆に悩みましたよね。

でも正面から言えなかったです。

ストレス第一位は鬼嫁様だとはいえなかったです。

 

話は逸れましたが、以前、ルワンダの一部の人は追越依存症だという話をしました。

www.yugablog.com

今日は、ルワンダの「信号機」について。

ちなみに、ルワンダの信号機はこんな感じ。

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あと何秒で信号が変わるか分かるから、結構便利なんです。

一見ね。

 

そもそも信号機は世界で同じルールか

おそらく私たちの常識では、信号機は、①緑(青)は進め、②赤は止まれ、③黄は基本止まらなければならないが安全に停止できない場合は直進、のはずです。

実はこれ、国際的にも同じルールで、色もCIE(国際照明委員会)とやらが決めているそうですな。

ちなみに、CIEが規定しているは、赤・緑・黄・白・青であって、交通信号機には赤・黄・緑の3色が割り当てられているそうです。

(出所:JAF http://qa.jaf.or.jp/drive/sign/03.htm

白や青は、航空の信号機だそうな。

ちなみに、国際的にはあくまで緑信号であって、青と言っているのは日本だけ。

これは、日本語の「青」が表す範囲の広さにあるようで、

青野菜、青物、青葉など緑色のものを青と呼ぶ場合が多かったため、緑信号を青信号と表現するようになったそうな。

とにかく、ルワンダでも同じルールとのことで安心しました。

 

常識を覆す国

しかしですね、ルワンダの一部はね、そんな国際ルールには縛られないわけです。

このルールを覆してくるわけですよ。

ただね、いかに自由とはいえね、

ルール覆しちゃいかんと思うんです。

 

だってね、

人死んでますから。

 

警察もね、信号を使わない時あるんですよ。

警察がいると、彼らはよく信号機無視して交通整理するんです。

もうね、電気代の無駄

うちの鬼嫁様はよくトイレの電気つけっぱなしにしとくんですが、それと同じです。

 

しかも、信号の主張と警察の主張が全く食い違っているんですね。

領土問題の各国の主張くらい食い違っているんです。

 

でね、警察が整理している時は、だいたい渋滞するんです。

警察がいるから渋滞が起きているのか、

渋滞が起きているから警察が来たのかは依然不明ですが、

とにかく現場は大混乱。

 

信号も悔しいはずですよ。

「俺、今赤…赤なのに!」って悲痛の叫びが聞えてくるんです。

でも自分の主張はお上には通らないんです。

私ね、こーゆーの気持ち分かるんです。

我が家も同じですから。

 

個性の時代だからこそ信号機にも個性を

あとね、信号機ごとに固有のルールがあったりするんですよ。

つまり個性があんです。

今の時代ね、確かに個性って重要だと思います。

見た目の個性を変えるのは良いと思います。

でもさ、ルールに個性っていらないよね。

てか、あっちゃ駄目だと思うんだよね。

 

例えば、赤でも進んでも良い信号とか、

もしくは赤でも進まなければダメな信号とかもあるんですね。

特に後者はまいります。

 

ほら、私ってそれなりに善良な市民じゃないですか。

不良に絡まれた妊婦のおばあちゃんが横断歩道にいたら、真っ先に木に引っ掛かった風船取ってあげるタイプの人間じゃないですか。

 

だからね、赤は止まるんです私。

さらに、その信号機の下には警察もいるんです。

そりゃね、まともな人なら止まりますよ。

すると後ろからすごいクラクション鳴らされるんです。

もうこれでもかってくらい進めよってプレッシャーかけてくるんです。

 

だから私は、近くの警察を仲間にしようと考えたわけですな。

決してね、自分一人じゃ戦えないチキンで周りの陰に隠れて文句言うタイプだからじゃないですよ。

紳士としては無駄な争いは避けて公共の審判に委ねることが平和的解決だと思ったからです。

 

とりあえずね、アピールしたんです。

ギアをPに入れてサイドブレーキひいて、

赤信号を指さしながら必死でアピールプレーしたんです。

それでちらっと警察官を見たんですね。

 

私としては、勝ったと思ったよね。

赤信号で止まる私と、それに対して煽ってくる車、そしてその状況を確認した警察官。

条件は全てクリア。

あとは警察官が後ろの車に注意するのを待つだけ。

漫画デスノートの最終話で、夜神月がニアに勝ちを宣言したした時くらい勝ったと思ったね。

 

そうしたら、その警察官、鬼の形相をして笛を鳴らしながら私に向かってくるんですわ。

サッカー審判のコッリーナ氏みたいに迫ってくるわけですわ。

んでね、行けって合図してくるんです。

 

思わず、

「バ、バカな」

って声漏れたよね。

 

これだけの条件が整っていながら、私の負けだと?

 

仕方ないから、赤にもかかわらず進みましたよ。

赤で進むってのはすごい変な気分です。

まるで近くのゴミ捨て場にあったエロ本を拾ってくるかのような背徳感ね

 

ちなみに、以下の写真が問題の交差点です。

赤なのに進んでいることが分かるかと思います。

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まとめ

この国で重要なのは、自分の常識を捨てることでしょう。

そもそも常識なんて曖昧なものに縛られてはいけないと思うんです。

目の前にある信号が赤だと誰が証明できるのでしょうか。

信号ルールは守るもの、警察はそれらを遵守させるためにいること、これら一切の常識はあくまで私の育ってきた環境での常識にすぎません。

 

坂本龍馬も言っています。

「世の既成概念を破るというのが、真の仕事である。」

と。

皆様も目をつぶって自分の心の声を聴いてください。

信号機なんて曖昧なものに左右されずに、

自分が信じる色に任せて車を運転してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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